私は、『学び合い』は教科の授業の中で行うソーシャルスキルトレーニングであると考えています。図を見てください。
横軸を「人間関係づくり」、縦軸を「学力」とします。『学び合い』の授業が軌道に乗ってくると、まず人間関係の改善がはかれます。それに伴って、時間は少しかかりますが、学力のアップにつながっていくのだと考えています。『学び合い』では時間がかかるのではないかという疑問がよく出されますが、確かに導入当初は少し丁寧に行っていくので時間を要します。しかし次第にスピードアップできるので、学期なり、年間を通して見れば短縮できるのです。
また、縦軸を「学習意欲」「学習の質」、横軸を「集団の質」、「チーム力」とみることもできます。集団の質、チーム力が向上するに従って、幾何級数的(2次関数のよう)に学習意欲が高まり、学習の質が高度になっていくのではないでしょうか。
安心して生活できる≒分からないことを気楽に質問できる≒誰も見捨てられないと思っています。
教師が願いを追い求め、その想いを子どもたちに求め続けるならば、信じられないような結果を出すことも夢ではないと考えています。
220715