2011-12-08(木)

教師が学び続ける姿勢を示さないことには

 

私たちが教育に求めるものはと問われたら、子ども達の自立であり、子ども達が学び続ける力を見につけて欲しいということではないでしょうか?


しかし、小学校では今年度から、中学校では次年度からスタートする学習指導要領によってこのことが実現できると考えているでしょうか。残念ながらイエスと答えられる方はいないのではないでしょうか。

これをやるとよくなるという考えが次々と打ち出されてきています。問題点を挙げられ、それに対応するかのように続けざま出される要求に一応取りかからないゆえに、アップアップの状態ではないでしょうか。正に我々の主体性がどこかに行ってしまっています。最大の問題点は、われわれが物理的な面で余裕がないというよりも、精神的な面で余裕がないことだと私は考えています。

さて、子ども達のおかれた状況も全く同じ図式の中におかれているのではないでしょうか。栄養不足だからといってただいっぱい食べさせれば良いというものではないでしょう。どれだけ食べさせるかではなく、どれだけ栄養を吸収できるかを考えない非科学的なことではまずいのではないかとさえ思っています。これは、たくさん教えれば、たくさん学べるかということを考えることと同じだと思います。


子ども達に期待することは、学びから逃避しないで、学び続けることのできる力です。その時に我々教師が学び続けられずに、子ども達に要求しても無理と思うのです。


このことにの解決につながる可能性が『学び合い』の考え方だと思っています。決して、物理的な面で楽にはならないかもしれないが、職員間のつながりによって、精神的には楽になると考えています。


子どもたちの集団も、この考え方の導入で「誰も見捨てられない」という保障が受けれれるのですから精神的には楽になること間違いなしです。



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