これは、越後『学び合い』の会の時に配布された南能生小学校の『学び合い』を紹介するパンフレットのタイトルです。A3用紙裏表印刷ですので、A4用紙12ページのものですが、標題のコンセプトによってまとめられています。
特集 小規模校の活性化(へき地・複式学級の特性を生かした教科学習による人間関係づくり)とし、「週1回、全校児童が同じ場所に集まり、学年毎に異なる課題を学習する「全校『学び合い』算数」の授業を実践することで、小規模校の子どもたちや教師たちに、どのような変化が見られたのかをお伝えします。」とあります。
あまりにも、素晴らしく分かりやすいので思わずその概略を紹介させていただきます。
その構成は、maya-1の独断と偏見で、まとめさせていただきました。
【第1章】子どもを繋ぐ
・『学び合い』の基本的な考え方
・『学び合い』に期待できる子どもの姿
・学年を超えた多様な人間関係づくり それが「全校算数」
・全校『学び合い』算数の実践
【第2章】教師を繋ぐ
・西川純教授による「教師に必要な三つの職能」
・教師であることを楽しむ
・子に応じた支援に関わる課題
・保健室とも繋ぎ合う
・志の高い集団を目指して子どもの姿から学び合う教師集団
・全校『学び合い』算数への期待
【第3章】地域を繋ぐ
・他校の子ども同士が授業を振り返り互いに高め合う「学び合い会議」の提案
・「中一ジャンプ」を目指す小中連携のイメージ
・地域の方々の声
・南能生小荒川校長の声
「・・・・あるべき子ども像の成功イメージから、もしかして、『学び合い』は、教師と子どもの両者の問題を一挙に解決してくれる方策ではないかと思い立ったのである。・・・・学力の向上+人間関係の活性化=学校力の向上につながっていったのである。」
・学校を核とした地域コミュニティーの再生から育成へ 育成から地域間コミュニティーへの創造へ
・『学び合い』実践校校長の声
(糸魚川市立木浦小、上越市立里公小、上越市立牧小、妙高市立新井北小、小千谷市立真人小)
・他県からの視察や報道をチャンスとして
・能生中学校との連携
・新しい風を追い風に(糸魚川市教委指導主事)
・私達、南小学校の『学び合い』説明書
(昨年度卒業生 現在能生中一年生がまとめたもの)
・サポーターからのメッセージ
編集後記にこう記されています。
「多くの人の心に響くものをお届けしたい」、と願いました。その前に、自らの心に響かせ、自らを高めることが大切であることを教えていただきました。一人も見捨てない教育・社会の実現に向けて、やっとスタートラインに立ったのだと思います。西川研究室はこれからも、子どもたちに学ぶことを通して地域の皆さんと歩み続けます。」
上越教育大大学院の南能生小に週三日入って先生方と協働して学んでいる院生さんが編集されたもので手作りのものですが、私の貴重な財産の一つになりそうです。