依頼されたのは、東京書籍の教科書の確率のp157~p158
「確率を計算で求める方法について考えてみよう。」とある。
第5校時 近隣の学校の先生方を含めて生徒数と同じ位の方が参観している。
この2ページが分かればよいことを話し、学習プリントを配布。そのプリントはp158の「たしかめ2」には①から④まであるが、⑤を付け加えてあることを告げる。
その⑤とは、「(ジョーカーを除く52枚のトランプから1枚ひくとき)最初にひいたカードがハートであり、(引いたカードは元に戻し)2枚目も、3枚目も、4枚目もハートである確率は1/256となります。そうなる理由を説明できる。」というものでした。目標が達成できたかどうか確かめるために、授業の最後に確認テストを行うことを付け加えました。
問題をプラスした理由、このような形式にした理由はいくつかあります。一つは、質・量的に問題が簡単すぎること、また、計算して解を求める形式の問題が一般的ですが、ここでは、『学び合い』の考え方でもあり、筋道を立てて説明し伝え合う活動を大切にしたいと新学習指導要領の〔数学的活動〕(1)のウで強調していることから、更に、学び合わざるを得ないような発展的な問題であり、後に勉強する樹形図などを使って解くことへの関連づけなどの意味もあってのことでした。
予想通り④までは、どの生徒もほとんど迷うことなく進めていきますが、⑤でどうしたらよいのか立ち往生です。あちこちに出向いたり、固まって相談し合う風景がでてきました。ようやく分かったとみえた生徒が、出現してから、様相が変わりました。そして授業時間の半分が経過し残り25分となった頃全員が課題を達成したと自己評価したので、テストをやって大丈夫かと念押しし、心配だったら確認しておいてと話したところ一斉に相談し合う姿が見られました。5分ほどして大丈夫ということで、確認テストを配布しました。
問題は、「ジョーカーを除いた52枚のトランプで、最初にひいたカードがハートであり、(引いたカードは元に戻し)2枚目も、3枚目もハートである確率を求めなさいというものでした。
結果は、残念ながら1名が不合格で全員ができたということにはなりませんでした。
私から5分ほど話しましたが、5分前に授業を終えました。研究授業等数え切れないほどやってきましたが、参観者がおられる授業で、時間前に終わったことはかつて一度もなかったのですが。
何とか、3年生の国語、1年生の英語、2年生の数学と、「無謀」といわれた公開授業が何とか終了しました。
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